植物を育ててみたいけれど、すぐに枯らしてしまわないか心配……。そんな方におすすめしたいのが、流行のエアプランツや多肉植物。一般的な観葉植物よりもずっと手入れしやすく、葉のかわいらしさでも人気です。今回は、そんなミニ観葉植物とおしゃれに見えるディスプレイのアイデアをご紹介します。
ミニサイズからはじめてみよう
お部屋にグリーンを置いてみたいけれど、いきなり大型鉢の植物を置くのはちょっとハードルが高そうという方は、気軽にミニ観葉植物からはじめてみませんか? なかでも、多肉植物やエアプランツは、プチプライスで種類も豊富。そして、なんといってもお手入れの手間が少ない点が魅力です。近ごろでは、フラワーショップのほか、雑貨屋や100円均一ショップなどでも手に入ります。
見た目のかわいさで人気の多肉植物
肉厚の葉が愛らしい多肉植物。見た目のかわいらしさだけでなく、水やりは週に一度ほどの霧吹きだけという管理のしやすさからも、人気を集めています。品種が多く、葉色も緑、赤、ピンク、赤紫、青緑、白銀と彩り豊か。なかでも人気の品種をいくつかご紹介します。
- セダム属
ぷっくりと膨らんだ葉が特徴のセダムは、生命力が強く、初心者でも育てやすい品種。葉色は緑が一般的ですが、赤い葉が美しい「オーロラ」、葉先だけがほんのり赤く色づく「乙女心」など、鮮やかな色のものも見つかります。 - エケベリア属
「ロゼット状」と呼ばれるバラの花が咲いたような愛らしい形をしたエケベリアは、コレクターにも人気の品種。葉先がピンクに染まる「花うらら」や「花月夜」、白色にグリーンの班が入った「ルノーディーン」は、ひとつ置くだけでも特別な存在感を放ちます。 - セネシオ属
セネシオの仲間では、真珠のような丸い葉が連なる「グリーンネックレス」のほか、個性的な品種が多く見つかります。天使の羽のようにふんわりと広がるシルバーリーフが魅力の「エンジェルウイングス」は、寒さに強く、クリスマスシーズンのディスプレイにおすすめ。
ご紹介した品種以外にも、多肉植物には50科1万種にもおよぶほどバリーエーションがあるといわれています。ぜひ、あなたのお気に入りをみつけてみてください。
お世話いらずのエアプランツ
空気中の水分を葉で吸収して育つエアプランツは、土を必要としないため、場所を選ぶことなく楽しめます。波打つ葉が特徴の「メデューサ」や、シルバーリーフが美しい「ハリシー」、きれいな花を咲かせる「コットンキャンディー」などが育てやすく、入門編としておすすめの品種です。
ミニ多肉植物&エアプランツをおしゃれに飾るアイデア
もともと個性豊かな多肉植物やエアプランツは、ブリキ缶や木箱などに無造作に入れておくだけでもかわいいディスプレイになります。容器や見せ方をアレンジすれば、さらにおしゃれなインテリアとして楽しめますよ。
ガラスのなかに広がるミニチュアの世界
透明なガラス容器のなかで植物を育てるテラリウムは、お部屋をおしゃれに見せてくれるお助けアイテム。多肉植物を砂や石などと上手に組み合わせて、小さな箱庭風ディスプレイに仕上げてみましょう。さらに、動物や人型のミニチュアトイを合わせれば、ジオラマのような楽しい雰囲気に仕上がります。
多肉植物を壁かけスタイルに
多肉植物を寄せ植えにするなら、壁掛け式のフレームを使うのがおすすめ。ピンセットを使って、フレーム内に多肉植物を挿しながら詰めていきます。その際、色や葉形の異なる多肉植物をバランスよく配置していくと、センスよく仕上がります。完成したフレームを壁に掛ければ、殺風景だった壁面がオアシスのような表情に変わりますよ。
エアプランツをハンギングスタイルに
土を必要としないエアプランツは、ユニークなディスプレイを楽しんでみましょう。試験管型のガラス容器や、ワイヤーの鳥かごにエアプランツをふんわりと入れて、不ぞろいな感じに上から吊るします。すると、近未来の空中庭園のようなおもしろいディスプレイが楽しめますよ。
自由度アップ!フェイクの合わせ技
肌寒い冬は、室内で過ごす時間が長くなるもの。家の中でも緑や花を楽しめるよう、やはり植物を飾っておきたいですね。リアルな植物が少ない時期は、フェイクグリーンやフェイクフラワー(造花)をプラスして、ボリュームを出してみましょう。フェイクの分量が多いので、日のあまり当たらないトイレや洗面、玄関といった場所にも気軽に置きやすくなります。
植物のある空間を楽しもう
多肉植物やエアプランツなど人気のミニ観葉植物は、ちょこんと飾っておくだけでかわいらしく、眺めていると心が癒されていくようです。また、初心者でも育てやすいのがうれしいですね。容器や見せ方をすこし工夫することで、おしゃれなインテリアアイテムとしてお部屋の雰囲気をグレードアップしてくれるので、ぜひ試してみてくださいね。