ラグの選び方のポイントは、デザイン・サイズ・素材・機能。置く部屋の家具や床とイメージを合わせつつ、そのゾーンを意識できる適度なサイズ、触り心地や防水加工、防ダニ加工、ウォッシャブルなどの機能を考慮に入れて季節や置く部屋によって使い分けましょう。

インテリアとしては大きな部分を占めるわけではないものの、選び方次第で大きく部屋の印象を変えるラグ。しかしラグ1つとってみてもサイズや形、デザイン、機能は多岐に及んでいるため、自分の家の場合はどれがいいのか分からなくなってしまうことも少なくありませんね。失敗しないラグ選びのためには、以下のようなことを基準に考えていきましょう。

形・デザイン

ラグにも長方形や正方形、楕円形、不規則系など形にバリエーションがあります。正方形や楕円形は見た目可愛らしいのですが、他の家具とのバランスが取りにくいため置く場所が限られてきます。子供部屋や姿見鏡の前のようなちょっと立ち止まるような場所に置くには適していますが、リビングやダイニングなどには長方形や正方形タイプが合わせやすいでしょう。不規則系は円形より更に配置が難しいため、「ここに置きたい！」という決まった場所がないなら挑戦することはあまりお勧めできません。デザインですが、ラグの並んでいる売り場を見ると人気の北欧柄などカワイイお洒落なデザインに目を引かれるかもしれません。ただ、これも全体のインテリアバランスをとるのが難しく、インテリアデザインの上級者でなければ失敗する可能性があります。自信がないなら「ちょっと地味すぎない？」と感じるくらいの無地のラグにしておきましょう。それじゃつまらない、と思うなら、色はおちついたベージュ系で、少しデザインが凝ったラグもおすすめ。

色が落ち着いているので他のインテリアとも調和しやすいですが、デザインがあるのでおしゃれに決まりますね。

いずれにせよ、色は床の色に合わせた同系色にしておくと失敗が少ないでしょう。あるいはソファやベッドの側に置くならそれらの家具と同色にする、という方法もあります。

サイズ

ラグのサイズに関しては、どこに置くか、どんな家具があるかによって千差万別なのですが、基本的には床を殆ど隠してしまうくらい大きいサイズは窮屈なイメージになってしまうためNG。何も敷かれていない床部分との境目によってその「ゾーン」を意識できるようなサイズが適当です。

素材

ラグは素材によっても見た目の印象が異なる上、触り心地や汚れ落ち、制電性などの機能にも違いがあります。ラグに多く使用される天然素材としては、ウールやコットン、レーヨンなど、化学繊維としてはアクリルやポリプロピレンなどがあります。場所によって素材を使い分けたり、季節によって使い分けたりしても良いですね。例えば子供部屋なら丈夫で害虫にも強いナイロン、ダイニングなら防汚性の高いポリエステル、あるいは春から夏にかけてはスッキリと軽い素材のコットン、秋から冬にかけては温かみのあるウール、といった具合です。

機能

先に述べた通りラグの素材によっても機能が異なるのですが、加えて様々な加工を施すことで更にそれぞれの機能性を高めているものがあります。例えば洗濯できる「ウォッシャブル」。ただ、ウォッシャブルにも洗濯機が使えるものと手洗い限定のものとがあるので注意してください。特に夏場は汗をかきやすく湿度も高く、汚れることが多いためウォッシャブルのラグがお勧めです。逆に冬場、床暖房の上に置きたい場合には「床暖房対応」ラグが良いですね。その他にダニの発生を防ぐ「防ダニ加工」、悪臭の発生を防ぐ「防臭加工」、撥水性のある「防水加工」、燃焼に強い「防炎加工」などが代表的な機能です。子供が寝転がって遊べるよう、子供部屋なら防ダニ加工や防臭加工、キッチンなら防炎加工や防水加工・・・という選び方ができますね。